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ゆーかのらくがき日記

徒然なるままに、人類には速すぎるブログを書きたいと思います。

箱庭の子供達   6章

ただ幸せになる事だけを信じて、祈るだけなんて出来ないよ!
それは私が、誰も信じる事が出来ない日々を過ごして来たから。

一度だけでもいい、声が聴きたかった――
小さな願いは、少女の将来を変える ”大人” を確認しに行く事に変わっていました。


Y県 Y市 下神内川○丁目○番地 両親の名前は△□…
孤児院を脱出した私はいきなり道に”困って”いた。 べ、別に迷ってなんかry

4歳にしてすでに、常用漢字ならほぼ読めるだけでも相当な物だと思う・・・
ただ、地図を見た事が無かったので番地だけ聞いても、そこが遠いのか近いのかすら判らない。

『少なくともY市までは合っているんだから、歩いて行けない事は無いと思う・・・』

電柱には番地が書いてあるので、似た名前が無いかまず北に向かって歩き出す。
目的地への選択肢は360度全方位。
”下” 神内川って言うんだから神内川の南にあるはずなんだけど、そもそも神内川がココからどっちにあるのか全く分からない。

『野宿は一向に構わない』 
 
何日かかっても探す覚悟を決めて、あちこちを歩き回った。
田舎すぎて交番や地図の1つも見当たらない、等間隔に立っている電柱が唯一の道しるべです。 
この時、まだ気がついていませんが、この探索にはタイムリミットがある。 4歳の子供が日が落ちても戻らなかったら、捜索隊を出されて連れ戻されてしまうこと――

しかし、幸運にも私は上神内川という地名にたどり着く。 

『逆だ! 今来た道を真南に進もう!』

空は曇り、杉の木の多い田舎道は暗い。 

『太陽はもう見えないけど、南はこっちでいいと思う・・・』

誰にもすれ違うことも無く歩き続け、一生の何分の一かの幸運を使って、昼間のうちに目的の番地を見つける事が出来た。

アパートと思しき平屋の1つに表札を見つける。 名前は△□…

着いた~~! 

テーマ:ライトノベル - ジャンル:小説・文学

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