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ゆーかのらくがき日記

徒然なるままに、人類には速すぎるブログを書きたいと思います。

箱庭の子供達   終章

幼い弱い心と心、2人の思いはとっくに限界に達していた事に 2人は気づいていなかった。
気がつけば私は、その場を逃げ出していました。
(注:チョコレートは死守! どんだけ甘い物に飢えてるんだ!と過去の自分に小1時間問い詰めたい)


笑顔が見たくて、可愛い声が聴きたくて、最後に名前が知りたくて、そしてそして――
両親が少女に相応しいか見定める為に、ここまで来たのに全て投げ出して逃げ出してしまう。

最初で最後の・・・ 受け取った言葉は、私には重すぎたよ。
両手に残ったのはA・B・Cアルファベットの書かれたチョコレート。 これを持って帰って、少女を虐めた子達に配るなんて考えられなかった。 勢い余って全部食べた。 

もぎゅもぎゅもぎゅ

チョコレートは涙ぐらいで味が変わったりしないぐらい甘かったはずだけど、どうだったか憶えていない。
ただ、幾つ頬張っても苦い思いが甘く為る事は無かった。
フラフラした足取りで孤児院に帰る。 今日の昼食はチョコレートだけ。

3日間、呆然自失していた私。 それでも、もう一度会って確かめなきゃ・・・ 
せめて両親が良い人かどうかだけでも。 

『嫌われていたって構わないんだ!』

孤児院をまた脱走した私は、今度は迷う事無く目的地に着く。
何度呼び鈴を押しても誰も出てきてくれなかった。 同じアパートの住人に聞いてみると、数日前に引越して出て行ったと聞かされた。

3日! 3日も行動を起こせなかった事を後悔しました・・・ そして今でもあの時に、何て魔法の ”詞” が在ったのか悩み続けています。

思いは 1つ唯、幸せにでありますように――

                             ☆

魔法の詞――
「もう会いにこないでください・・・」
少女はそう言って、小さな手の平にいっぱいのチョコレートを手渡す。
「一緒に食べよう!」
扉の向こうで、聞き耳を立てているかもしれない両親にも聞こえるように!

少女は初めて手に入れた ”幸せ” を絶対に手放したくなかった。 両親は孤児院の子供が毎日尋ねてくるとしたら、それは子供が出来ない風聞を気にする人には耐えられない事だったのでしょう。
今、思えば子供が歩いて行ける範囲にアパートがあったのも不自然でした。 引越しをしたというより、本来の家に帰ったのが正しいのかもしれません。

それが足りない言葉になって、両親から少女へ、少女から私に伝わった。
それが真相なら、どれだけ救われる事でしょう。 あの日から毎日、少女の幸せを願わない日はありません。

 

テーマ:ライトノベル - ジャンル:小説・文学

箱庭の子供達 | コメント:4 | トラックバック:0 |
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この記事のコメント

今作もお疲れ様でした!

初めて手に入れた ”幸せ”、 そのために行動したと考えるのはいけないことでしょうか?

もしゆーかさんが今後も悩み続けると、それこそ少女が意図しないことになると思います。
2009-01-20 Tue 22:22 | URL | ブギー [ 編集]
これを書くまで”どうして”やっぱり迷惑だったんじゃ・・・ そんな思いはずっとありました。
答えは間違っているかもしれないけれど、あの時もっと強い心で、相手を理解できていれたらと思います。 

この歌は、私への呪いだとしても忘れられない綺麗な声の思い出のような気がして選びました。
2009-01-20 Tue 23:24 | URL | Yuka [ 編集]
深い・・・深くて切ないよぉ~( つдT) 深セツや~
・・・どこがとは言いませんがw

いつもの如く、気の利いたコメントは出来ませんが、ただ・・・
ゆーかさんが庇った事で彼女がさらに苛められていたとしても、
その事で、ゆーかさんを嫌ったり恨んだりなんかしていないし、
ゆーかさんが庇ったり会いに来てくれた事、本当に嬉しかったと思います。

”友達”が自分の為に会いに来てくれて嬉しくない人なんていませんよ♪(^q^
彼女もまた、ゆーかさんの事を想ってくれていることでしょう^^

Ps:いつも読むのが遅れて申し訳ないですたい( つwT)
   大したコメントも出来ないので、まとめて読んでしまう癖が・・・;;
2009-01-22 Thu 20:11 | URL | 名産 [ 編集]
ここを始めて半年、YO2を始めて1年経ちました。
リアルでの不調は、色々と形になって現れてしまうようです。 名産、ブギーさんには、心配かけっぱなしな日々ですみません。

今年は何か復活できる、いい年にして行きたいと思います。
2009-01-26 Mon 19:49 | URL | Yuka [ 編集]

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