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ゆーかのらくがき日記

徒然なるままに、人類には速すぎるブログを書きたいと思います。

迷探偵ゆーか    ハムスター殺人事件!?  そして誰も居なくなった 

シクシク・・・シクシク・・・ 
おかしいな、まだ7月だよ? ひぐらしが鳴くには早いよ・・・

私達は皆がんばった。 
ハムスターを助け出し、そして、この年上なのに気弱な少年の涙を止める為なら――

当初、バケツ10数杯分の砂山を全部、掘り返せばハムスターは見つかると思っていました。
最初に私が死体をみつけたら、即座に隠して男の子と動物病院に行くつもりでいたのです。 
砂山は、完全に平らになってしまっても何も出てきませんでした。

小さな子達は泣きそうです。 でも誰も泣き出しません。

「だいじょうぶ! みつかるよ!」
「ハムスターさん生きてるよ!」
「なかないで・・・なかないで・・・」


本当は、私も泣きそうです。 『予測できていて』防ぐ事が出来なかったのですから。

ありえない・・・
砂山が無くなった時点で、発見できないはずが無い!


ハムスターは何処に行ったのか? 地中に自分で潜ったのか?
でも、私にこの疑問を推理する暇はなかった。 皆、いつ泣き出してもおかしく無いのだ。
私は、小さな子達を励ましながら。 誰よりも沢山、砂を掘った。

「大丈夫! きっと下に穴を掘って逃げたんだよ! 
だからこの砂場の砂を『全部』掘っちゃえば見つかるんだよ!」


そんな、とんでもないことを口走っていた。 

これだけ掘って見つからないのだ。 いる筈が無い、いる訳が無い・・・ 
でも、この悲しみを止める為なら! 私は何だってやるんだ!


砂場は大変な事になっていた。 そこには巨大なクレーターが出現した。
小さな子供だと自力で這い出せない程の深さの巨大アリ地獄と化していたのだ。

掘ってみて判ったことは、砂場は縁の枠だけがあるのではなく底もちゃんとコンクリートで
出来ていて、云わば砂のプールになっていたのでした。 

13.jpg ↑砂場の底にいる子供達のイメージ映像です。 一部、年齢が相応しく無い所もあります。

日は陰り、夕日が紅く辺りを染める。 ついに皆、シクシク泣き始める。

「大丈夫だよ・・・ ハムスターさんどこかに逃げちゃったんだよ」
「だから・・・ 死んでたりしないから・・・」


「うん、うん・・・」

ずっと一人で、砂を掘ることも出来ず泣き続ける男の子がいる・・・

「ハムスターさんは私が見つけておくから・・・」

「うん・・・」

だから小さな子達は、それ以上に大きな声で泣くことは無かった。

「もう、帰らなきゃいけないから・・・」

「うん・・・ 気をつけて・・・」

この公園は、周囲を大きな道路に囲まれているので3、4歳の子は一人で来る事は無い。
私達の集団は3人の年長者がそれぞれ妹、弟を連れてここに遊びに来ていたのだ。
皆を見送った後、周囲を見る。

居ない・・・

男の子はいつの間にか何処かに行ってしまっていた・・・

誰も居ない、魔法をかける相手は居ない。 
私がした事は、すべて誰にでも出来るその場しのぎでしかない。 

魔法・・・ 使えなかったよ・・・

誰も居なくなった公園で、私は独り最後の推理をはじめる。

ハムスターは何処にいるのか――



つづく・・・

テーマ:突っ込みどころ満載です・・・ - ジャンル:

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