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ゆーかのらくがき日記

徒然なるままに、人類には速すぎるブログを書きたいと思います。

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シャーク ドルフィン サンダーバード 七話

台風は停滞することなく キャンプ場を通過しました

まだ日も完全には昇らないうす暗がりの中で ドルフィンの班長から水汲みと他班への偵察を指示されます

勝手に動いちゃ駄目な規則だから弟の事が心配だった私はその指示を待ってましたとばかりに受ける

水汲み&偵察は同じテントで一夜を過ごした二人で行って来るよ!

水汲み&偵察を指示される時、他の班員達から羨ましそうに見られるの
残った子達は昨日に引き続いてキャンプ地の整備
木を切り、切り株の掘り起こしだから

(注:木を切る 切り株を掘り出すなどは男子たちがやるのですが 多分私の方が上手い
私のボーイスカウト内での仕事は水汲み、火熾し、炊事、洗濯、洗浄、偵察
もってる技能が火熾しと手旗信号 鉈を上手に使えるだから仕方ないね

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
技能を何も持ってない子は重労働のぷちカースト制度な
野営地を後に 急斜面の下り坂を慎重に下ります

昨日、水汲みを大変そうだと思ったもう一人の子も 木を切る掘り起こす作業の辛さを考えれば、なんて楽な仕事と
少し嬉しそうだった

なんの技能もない子だから仕方ないけど シャークと
サンダーバード班 無事で済むわけが無いと知ってるから
私は気が気じゃないんですけど・・・



え? お前昨夜 ぐっすり寝たじゃないかって? この(戦場×)ボーイスカウトでは体力が切れたらお仕舞いなんですよ!


坂を下った先にある広さ1ヘクタール(100m四方)ほどに見えたキャンプ場に到着

サンダーバード班は入り口、直後の水飲み場にテントを設営している


あれ? 私の予測だと、そこは浸水するから 夜半には
場所を移動する事になるはずなんだけど? 移動した形跡が無い



ポリタンクは二つ合わせて40リットルあるから、水入れはもう一人に任せて私はサンダーバード班のテントに近づく

うあ・・・ やっぱりこの位置はキャンプ場で一番低いんだ・・・

水は足首上10センチまで来ています 周囲を見渡せば 
轍の高さの違いから草の長さが微妙に違うため
まるで放射状の水路が全てサンダーバード班のテント
めがけて集まるようになっているのが見える

こんなんじゃ側溝なんていくら掘っても無駄 キャンプ地
中の水がこの一点に集中してるんだもの

これは・・・ テントを捨てて逃げたかシャーク班の
テントで一緒に一夜を過ごしたのかな?


水溜りを歩く私の足音は聞こえているはずだけど サンダーバード班のテントはシンと静まり返って物音一つしない
無人・・・かな??


静かなテントの前に立ち 入り口のチャックを開け、中を窺い見ます


「生きてる~?」 声の掛け方としてどうかと思うけど 第一声はそう言いたくもなる

なんで6人用テントに8人で すし詰め状態なの?
テントは建てたければ2つ在るはずなんだけど

そして異様、異常な事が2つある まず、テント中央に
本来、荷物置き場用テント内に置かれるはずの棺おけ
サイズの大きさのアルミケースに低身長短足デブの
サンダーバード班班長が完全熟睡してる事
ジュラルミンケース

その班長を囲むように床上15センチは浸水している
テントの中で幽鬼のごとき風貌となった中学1年生男子
ボーイスカウト達(学校内ではいじめられっ子)が見下ろしている

夏とはいえ雨水に両足をつっこんだま一晩を過ごしたのだ 

皆の顔が青黒いのは朝も明けやらんとするまだ暗がりの中だからとは言いがたい

視線をこちらへは一切向けずに 無言のまま熟睡する
A隊長の息子 サンダーバード班長を睨み続ける

さながらアンデッドが、まだ寝ているだけの暖かい生者に強い殺意を抱いているような光景



『すっげ・・・』 ちょっと言葉が下品だけど まず
そう思っちゃった


重い装備を入れてあるアルミケースと6人のテントに8人で入る事で台風で飛ばされないという工夫

単に浸水してるから畳6畳ほどのスペースに床上15cmの水だから・・・ いくらだ?
水だけで 1.62×6×0.15=1.458・・・ ㌧? そりゃ台風でもテント飛ばないわけだ

 
それにしても、階級が上の班長のみ熟睡できればいいという豪胆な態度

足首から上10センチまで水に漬からせて 疲労と殺意から眼の下にクマを作った幽鬼の眼光を受け止めて寝れるとはね・・・


これはA隊長の息子・サンダーバード班長の人物像を修正する必要がある

こいつ、ミニ大隊長だわ 精神的サディスト パラノイアとして! 自分が他者に対して絶対の支配力があると確信してる気狂いだ しかも実力は下の下!!

お前は、北の国の指導者か?



あらためて短い足と低い身長から、足首がはみ出す程度で立派にベッドの役を果たしているアルミケースで寝る生贄を私も【みくだしながら】

言葉3

『ねぇ なんで殺さなかったの?』そう幽鬼に問いかけた

生きているか?との問いかけには無反応だった子供達

でも・・・ね? 

なぜ殺さなかったのか? それこそが魔法の言葉だった
かの様に彼らは一人、また一人とぽつりぽつり喋りだす


「まだ・・・ ウチにカエりたい・・・
コロしたら・・・ ケイムショに入れられちゃう・・・
きっと・・・ ココよりツラい・・・
だから・・・ コロセナカッタ・・・」

「まだ・・・ あそびたい・・・ ゲームしたい・・・ だからコロさない・・・」 

「こんなヤツを殺す事で人生を棒に振りたくない・・・」



私は想う 
『こんなにも愚かで、自分では何も決めれず 
何も実行できない 幼い魂達・・・
彼らに【ボーイスカウト】なんて20年早い 

何も決断出来ないからこそ 
彼らはこの肉塊を殺さずに済んだダケなのだ』

だが・・・ 口に出しては・・・
「もう、今日で帰れるよ。 家に帰ったら必ず両親に言おうね? 
ボーイスカウトなんて辞めさせてくれって 理由もちゃんと話せるよね?」


うん・・・ うん・・・ うん・・・


幼い魂たちは立ったまましくしくと泣き出す 静かに話しているとはいえ 肉塊は起きる気配も無い

たぬき寝入りだとしたら相当な豪胆者だが 単に鈍すぎて熟睡してる様に見えるな


「私・・・ シャーク班への偵察もあるから行ってくる 
ここから見る限りあっちも浸水してるように見えるし」



今日で、このボーイスカウト集団はお仕舞いだな・・・ 

きっと・・・

そう思った いや 思いたかったのかもしれない


全員はボーイスカウトを辞めさせてもらえないだろう 
ドルフィン班が、あまりも華麗に任務を遂行しているから
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